作品への想い

僕が大学生の時に
大好きで世界で1番尊敬していて僕のヒーローだった父がガンで亡くなりました。

最期に病室で泣き叫びながら悲しむのと同時に亡くなった父を見ながら僕の中に、ある感情が湧いてきました。<

「そうか…やっぱり、人って死ぬんや…」

知識としては
「人は生まれてきたら絶対に死ぬ」
というのはわかっていました 。

人が死ぬ瞬間を映画やドラマで観たこともありました。

ですが
小さい頃からずーっと側にいてくれた父が亡くなったのを見た時に

僕の中で
ようやく「死」が理解でき、腑に落ちたのです。

そこから常に「生死」について考える自分が生まれました。

僕の作品は
「感情」だったり
「命」だったり
「生き様」だったり
「魂」だったり
「存在」だったり

生き物の「生死」が根源にあります。 ⁡

僕の表現の全てがそれに繋がっていて
それ以外見つからないのです。

©現代アーティスト 稲垣 尚毅